
フィナンシェは食べたことあるし、おいしいけど、
何が特徴なんだろう?
今回はこういったお悩みにお答えします!
✅ 本記事の内容



専門家がフィナンシェを
わかりやすく解説します!
- フィナンシェとは?
- 北海道札幌だからこそ出会える絶品フィナンシェブランド14選!
✅ 本記事のまとめ
- 起源:17世紀フランスの修道女が作った「ヴィジタンディーヌ」が元となっている
- 語源:19世紀、パリの金融街のお菓子職人が「金塊」を模して売り出し、「金融家(フィナンシェ)」の名が付いた
- 材料・特徴:焦がしバター、アーモンドパウダー、卵白が主体で、芳醇なコクとしっとり感が特徴
- マドレーヌとの違い:材料(焦がしバター/溶かしバター、卵白/全卵)と食感で明確に区別できる
- 美味しい食べ方:レンジやトースターで温め直すことで、出来立ての香りと食感が蘇る
✅ 本記事の信頼性



“フィナンシェ”を発信する
専門家 兼 ライター
- 実食済フィナンシェは1,400種類以上!
- 世界44ヵ国70都市・日本41都道府県で食を味わった経験
- フジテレビ『ノンストップ!沼から来た。』にフィナンシェマニアとして出演!
この記事を読めば、フィナンシェの基礎知識はバッチリ!あなたのフィナンシェ選びの手助けにもなりますよ!
フィナンシェとは?



フィナンシェって
どんな焼き菓子?
アーモンドパウダーを主体に
焦がしバター、砂糖、卵白、薄力粉を使用した焼き菓子


ノワ・ドゥ・ブール「焼きたてフィナンシェ」
- フィナンシェは焼き菓子の一種
- シンプルな味わいでアーモンドパウダーと焦がしバターの味わいや風味を楽しめる
- デパ地下やパティスリーなど、フィナンシェを扱っているブランドは多い
- 材料はアーモンドパウダーを主体に焦がしバター、砂糖、卵白、薄力粉
- フランス語で「金融家」を意味するフィナンシェは金塊のような長方形の形状が特徴
- 丸型や楕円型(オーバル型)などブランドごとに特徴がある
フィナンシェの歴史と由来を専門家が解説
フィナンシェの魅力は、その美味しさだけでなく、ユニークな歴史的背景にもあります。
フィナンシェの起源は修道女のお菓子
- フィナンシェの起源は、17世紀のフランス北部ロレーヌ地方で、聖母訪問会(ヴィジタシオン)の修道女たちが作った「ヴィジタンディーヌ」というお菓子が元になっていると言われている
- 卵白だけを使用するのは、当時は長期保存が難しかった卵黄を修道院の外で活用していたため、余った卵白を無駄にしないための工夫だった
「金融家」を意味するフィナンシェの語源
- 現在「フィナンシェ」と呼ばれるようになったのは19世紀。パリの金融街の近くにあったお菓子屋の職人が、この「ヴィジタンディーヌ」を改良した。
- フィナンシェ(financier)とはフランス語で「金融家」を意味し、金塊をイメージした長方形の形に変えて売り出したのは、以下の2つの理由がある
- 縁起が良い: 金融街に勤める人々にとって「金塊」は縁起物であり、成功を願うものとして好まれた
- 食べやすさ: 忙しいビジネスパーソンが、背広を汚さずに片手で手軽につまんで食べられるように、形状を工夫した
このようにフィナンシェは、金融街で働く人々をターゲットにした、ビジネスパーソンのための焼き菓子として広まっていったのです。
フィナンシェの決定的な特徴は3つ
フィナンシェの美味しさや他の焼き菓子との違いを生み出している、決定的な特徴を3点に絞って解説します。
焦がしバターとアーモンドパウダーの「材料」
- フィナンシェの最も重要な材料は、「焦がしバター」と「アーモンドパウダー」
- 焦がしバター(ブール・ノワゼット): バターを熱して水分とタンパク質を分離させ、キツネ色になるまで焦がすことで生まれる、ヘーゼルナッツのような芳醇な香りがフィナンシェの命
- アーモンドパウダー: 薄力粉よりも多く使用されることが多く、このパウダーが生地にコクと重厚感、そしてしっとりとした食感をもたらす
- 卵白のみを使用することと合わせ、このシンプルな材料構成こそがフィナンシェの風味の源泉
金塊を模した「形状」
- フィナンシェは、発祥の由来から「金塊」のような長方形が最も一般的
- しかし、現在はブランドごとに個性が表現されており、丸型、楕円型(オーバル型)、花型、キャラクター型など、見た目からも楽しむことができる多様な形状がある
外サクッ、中しっとりの「食感」
- フィナンシェの食感は、焼成時の温度と材料の特徴によって生まれる
- 表面:焼き上げることで、焦がしバターの風味を閉じ込めながら、サクサク・カリカリとした心地よい食感になるものがある
- 中身:アーモンドパウダーと卵白によって、ふんわりとしながらもしっとりとした、重厚な満足感が特徴
- 食感の幅も広く、外側から内側にかけての食感の変化を楽しめるのが魅力
多彩なフレーバー展開
プレーンなフィナンシェの味わいをベースに、さまざまなフレーバーが展開されています。
- プレーン:焦がしバターとアーモンドパウダーの香りが最も引き立つ王道
- メープル(はちみつ):プレーンにメープルの甘味と香りがプラスされ、よりマイルドな味わいに
- チョコレート:カカオの甘味や苦味が加わり、濃厚な味わいを楽しめる
- ナッツ・フルーツ・茶葉:季節の素材や香りの良い素材を加え、個性を表現したフレーバーも人気
フィナンシェとマドレーヌの違いとは?【サクッと比較】
フィナンシェについて理解が深まると、「マドレーヌとの違い」が気になってくるものです。
ここでは、決定的な違いを簡潔にまとめます。
フィナンシェは「焦がしバター」と「卵白」が決め手となり、芳醇なコクと重厚感があります。一方、マドレーヌは「溶かしバター」と「全卵」が決め手となり、優しい風味と軽やかなふんわり感が特徴です。
| フィナンシェ | マドレーヌ | |
| 形状 | 長方形 丸型 楕円型(オーバル型) 花型 キャラクター型 など | ホタテの貝殻をイメージした形 |
| 材料 | 焦がしバター アーモンドパウダー 卵白 砂糖 薄力粉 | 溶かしバター ベーキングパウダー 全卵 砂糖 薄力粉 |
| 食感 | 表面はサクサク・カリカリから しっとりした生地まで幅広く、 中身はふんわり、しっとりした 食感が特徴 | 表面も中身もふんわり、しっとり しているのが特徴 |
【専門家が伝授】フィナンシェの美味しい食べ方・温め方
せっかく購入したフィナンシェを一番美味しく食べるなら、出来立ての状態に近づける「温め直し」がベストです。
温めることで、閉じ込められていた香りが再び開き、食感もよみがえります。
- 焼きたて食感(サクサク・カリカリ生地)の場合
- 電子レンジ(500W)で約10秒ほど温め、生地全体を均一に温める
- オーブントースターに入れ、焦げないように注意しながら30秒〜1分ほど焼く
- これにより、焦がしバターの香りが蘇り、表面のサクサク・カリカリとした食感が復活する
- しっとり濃厚食感(しっとり生地)の場合
- 電子レンジ(500W)で約10秒ほど温める
- 生地のふんわり度合いが増し、味わいの濃厚さも増すため、出来立てのしっとりとした深みを感じながら食べることができる
フィナンシェの用途と購入方法
フィナンシェは、その手軽さと高級感から幅広い用途で活躍します。
フィナンシェの用途
- 自分用:1個から購入できるブランドが多いため、食べ比べや少し贅沢なおやつとして購入しやすい
- ギフト用:5個セット、10個セットといった箱入りのセット売りが充実しており、異なるフレーバーが混ざっているものも多いため、相手の好みに合わせて選びやすい。高級感のある見た目もギフトに最適
フィナンシェの提供方法
フィナンシェは、大きく分けて「焼きたて提供」と「工場製造」の2つの方法で販売されています。
| 焼きたて提供 | 工場にて製造したものを販売 | |
| 製造場所 | 店舗にある厨房 | 店舗とは別の工場 セントラルキッチン |
| 食感の特徴 | サクサク・カリカリとした食感を楽しめる | しっとりとした食感が多い |
| 消費期限 | 短い (購入後当日〜数日程度) | 長い (短くても10日、長いもので2ヶ月ほど) |
| 向いている用途 | すぐに食べる自分用、手土産 | ギフト用、すぐに食べない自分用 |
贈答品を選ぶ際は、消費期限が長い「工場製造」のものがおすすめです。
まとめ:フィナンシェ専門家が解説!フィナンシェとは?
今回はフィナンシェ専門家のらくが「フィナンシェとは何か?」を徹底的に解説しました。



これでフィナンシェの基礎知識はバッチリ!
- 起源:17世紀フランスの修道女が作った「ヴィジタンディーヌ」が元となっている
- 語源:19世紀、パリの金融街のお菓子職人が「金塊」を模して売り出し、「金融家(フィナンシェ)」の名が付いた
- 材料・特徴:焦がしバター、アーモンドパウダー、卵白が主体で、芳醇なコクとしっとり感が特徴
- マドレーヌとの違い:材料(焦がしバター/溶かしバター、卵白/全卵)と食感で明確に区別できる
- 美味しい食べ方:レンジやトースターで温め直すことで、出来立ての香りと食感が蘇る
ぜひ、この記事を見ながらフィナンシェ選びを楽しんでくださいね!





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